そもそもボーイスカウトって?

私の友達に「ボーイスカウトって何かわかる?」と聞くと

・キャンプやハイキングしてる団体

・ゴミ拾いや募金活動などをしている団体

といった答えがよく返ってきます。では実際はどのような団体なのでしょうか?

先日、ボーイスカウト活動を取材した番組がTVで放送されていて、そこでは

あらゆる生命の大切さを思いやる心

目的に向かって仲間と協力する心

美しいものに感動する心

これらを身につけるために活動している、と言われてもあまりピンときませんね。もう少し簡単に説明しますと、スカウトのちかいとおきてに基づき、自己の成長と他人に対する貢献をするために活動し、より良き社会人となることを目指します。そのためにキャンプや募金活動を行っているんですね。ちかいは3つ、おきては8つ存在します。

スカウトの「ちかい」

一.神(仏)と国とに誠を尽くしおきてを守ります

一.いつも他の人々を助けます

一.身体を強くし、心をすこやかに徳を養います

スカウトの「おきて」

1.スカウトは誠実である

2.スカウトは友情にあつい

3.スカウトは礼儀正しい

4.スカウトは親切である

5.スカウトは快活である

6.スカウトは質素である

7.スカウトは勇敢である

8.スカウトは感謝の心を持つ

 

また、ボーイスカウトは年齢によって各隊に分かれており、簡単に説明すると、

ビーバー隊  小学校1年~2年

カブ隊     小学校3年~5年

ボーイ隊    小学校6年・中学生

ベンチャー隊  高校生

ローバー隊    大学生

となっています。ちなみに、私は現在ベンチャー隊に所属しています。

世界規模のボーイスカウト

ボーイスカウトは、イギリスでベーデン・パウエルという人が始めてそれが世界中に広がったワールドワイドな団体です。今年の夏に山口県きらら浜で開催された23回世界スカウトジャンボリーでは、世界約150の国と地域から3万5000人が集まって2週間のキャンプ生活を送りました。こういった活動が行えるのもボーイスカウトならではです。

江南市のボーイスカウト

江南市には昔は4団存在していましたが、少子化の影響もあり1団と2団、3団と4団がそれぞれ合併し、現在は1団と3団が活動しています。私は元2団で現在1団に所属しているので、主に1団のボーイスカウトについて取り上げていきたいと思います。

江南第1団の歴史

〈江南第1団の歴史〉

昭和39年7月 江南ライオンズの要請で発団準備

   40年4月 少年隊13名で発団

   41年8月 第4回日本ジャンボリー参加

   43年4月 江南第2団、江南第1団より分団

   45年10月 台湾ジャンボリー参加

   46年8月 第13回世界ジャンボリー参加(静岡県・朝霧高原)

   47年8月 アメリカ親善派遣

   48年4月 大口第1団、江南第1団より分団

   49年8月 第6回日本ジャンボリー参加

   50年7月 江南第一団初団記念式典

   53年8月 第7回日本ジャンボリー参加(静岡県・御殿場)

   54年4月 江南第4団、江南第1団より分団

   59年6月 江南第1団 創立20周年式典

   59年8月 フィルモント派遣

平成 2年8月 第10回日本ジャンボリー参加(新潟県・妙高高原)

    5年8月 第11回日本ジャンボリー参加(大分県・久住高原)

    6年6月 江南第1団 創立30周年式典

    8年7月 フィルモント派遣

    9年8月 第12回日本ジャンボリー(秋田県・秋田森吉山麓)

   10年7月 フィルモント派遣

   12年8月 富士登山

  15年12月 RS隊ホノルルマラソン参加

   16年6月 江南第一団 創立40周年式典

   17年8月 第14回日本ジャンボリー参加(石川県珠洲市)

   19年8月 富士登山

   21年8月 第15回日本ジャンボリー参加(静岡県・朝霧高原)

   22年7月 第22回世界ジャンボリー参加(スウェーデン)

   27年8月 第23回世界ジャンボリー参加(山口県・きらら浜)

   27年4月 江南第1団 創立50周年式典

〈年中行事〉

4月 入隊上進式

8月 団キャンプ

9月 ベンチャー隊入隊上進式、ゴミ拾い

1月 スキー訓練、雪中キャンプ

当時の江南第1団の活動について

江南第1団の元団委員長である村松裕司さんにお話を伺いました。昔はカブ隊の指導者として活動していました。当時は、団に所属するスカウトの人数が今とは比べ物にならないほど多かったそうです。そのため、団行事というのは基本的になく、もちつきなども各隊で行っていたそうです。

〈ビーバー隊〉

発隊は他の隊よりも遅く、平成2年4月に発隊しました。

そのため現在と違った活動というのはあまりありませんが、当時ビーバー隊の指導者の研修の時に何か地区規模で活動を行えないかということで次の年にビーバーチャンポリーが長久手市で初開催され、現在でも続いているそうです。上の写真は、第一回の時の写真です。

〈カブ隊〉

昭和52年に4月に発隊したカブ隊は、現在の約5倍である80名ものスカウトが在籍していたそうです。そのため、全部で8つもの班が存在していました。その分、川をせき止めて魚のつかみ取りをするなど活動の規模も大きかったそうです。ハイキングでは、現在にはない斥候を行っていました。斥候とは、分かれ道でどちらに行くべきか分からないときに、2人がまず各ルートを進んでいき、下見をしてどちらの道が正しいのかを確かめるという行為です。また、地区規模でソフトボール大会も開催されており、練習内容も朝練があったりしてかなりハードに行っていたそうです。現在ではドッジビーに競技が変更されています。

〈ボーイ隊〉

ボーイ隊もカブ隊と同じく、人数がとても多かったそうで、現在では地区で集まって1つの隊として参加する日本ジャンボリーも、当時は江南第1団で1つの隊を編成していたそうです。活動としては、夜間ハイクというのがありました。その名の通り、日が落ちてから集合し、長い距離を歩いたそうです。現在ではグリンバー会議は連絡や話し合いのための集会となっていますが、当時はグリンバー訓練というのが存在し、その場で指導者にロープ結びなどの技能を教わり、次に班集会で班長・次長は教わった技能を班員に伝える、というシステムだったそうです。

〈シニアスカウト〉(現在はベンチャースカウト)

シニアスカウトも、現在よりたくさんの人が在籍していましたが、その活動の多くが今でも続いています。例えば、スキー場のような雪の積もった極寒の地にテントを張り一夜を過ごす雪中キャンプは、当時は地区で開かれていたそうです。自転車による移動キャンプでは、琵琶湖1周や淡路を目的地とするなど、かなり長い距離を走りきったそうです。

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